ロスフラワー

あなたは”ロスフラワー“という言葉をご存知でしょうか?

それは「まだ綺麗な状態でもやむを得ず捨てられてしまう花」のことです。

ローランズでは、ロスフラワーをオリジナルな方法でアップサイクル。

工夫次第で価値は有数に作り出せることを伝え、世の中に価値がないものなど存在しないことを証明していきます。

ロスフラワーの現状

年間約1500億円これは何の数字でしょうか。答えは「廃棄される花の経済損失額。

花の命は短く、青果店に並んでから数日〜数週間程で状態が美しくないものや売れ残りは捨てられてしまいます。

また、お客様に納品されたお花も、短い飾り時間で役割を終えるとまだきれいな状態であっても廃棄されてしまう実情があります。

中には物流の段階で除外されてしまうものや、茎の長さが足りなかったり、曲がっていたり、少し傷があるだけで市場や仲卸の規格に合格せず廃棄されてしまうケースもあります。

その結果、生花は事業取引の20%前後がゴミ袋に詰められていく運命でした。

ロスフラワー活用に取り組むべき理由

美しいものを生み出すためには、花の選別・剪定を避けられない

私たちがギフト事業に関わる上で、それは重々承知しており必要な作業の一つです。
花屋の営業を続ける限り、卸売業者の選別で弾かれたものや店舗で売れ残った花、剪定により捨てられていく葉や茎をゼロにすることは不可能。
実際、毎日店舗からは多くの花や茎が捨てられていました。

その上、イベントの場に花たちが無事に出発した際も、イベント開催の数時間を華やかに彩る役目を終えてそのまま廃棄されてしまうことも少なくはありません。

しかし、花にも命があります。
私たちと同じように呼吸をし、視覚から嗅覚から人々を楽しませてくれる尊い命です。

世の中に価値のないものはない

この”命”に次の人生を歩ませる方法はないのか

1回使って終わりではなく、再び咲ける場所を作ることはできないか

そして2014年、私たちを優しく包んでくれている花たちに『第二の人生を作る』新たなプロジェクトが生まれました。世の中に価値がないものは存在しないこと、そして工夫次第でも価値は有数に作り出せること。

当たり前のようで当たり前でないこの”価値観”を花を通じて発信すべく、「花=資源」という新たな概念を打ち出し、現在では様々な方法でロスフラワー活用に取り組んでいます。

紙へ

カーネーションの繊維を使った再生紙を生産・加工。
薬品や熱を一切使わず環境負荷を最小に抑えた『無薬品パルプ加工』で、人と環境に優しい”花の第二の人生”を提案いたします。
名刺やスケッチブックなど、様々な用途でお楽しみ頂けます。

ドライフラワーへ

まだ美しいけれど生花商品にすることが困難な花をドライフラワーに加工。捨てられるはずだった命を繋げ、より長い期間楽しめるようにしました。
ノベルティや空間装飾など、様々な用途でお楽しみ頂けます。

お花の再生紙とは

花業界では、毎年5月の第2日曜日に設定されている母の日が、年間通して最も花が流通する時期とも言われています。しかし、流通が多い=廃棄も多いというのが現状です。

そこでローランズでは、2年の歳月とたくさんの方々のご協力を経て、2014年に業界初の「カーネーションの再生紙」を作りました。

店頭に並ぶ前の段階で弾かれてしまった花だけでなく、水揚げやギフト制作の作業工程でカットされてしまう茎まで資源化に成功。

8万本以上のロスカーネーションに、お花の再生紙としての『第二の人生』を与えることができました。ほんのり優しいクリーム色で、ところどころに繊維が見て取れる温かみのある風合いをお楽しみ下さい。

お花の再生紙ができるまで

花から再生紙を作るには、いくつかの工程が必要です。
まずは廃棄予定のカーネーションを集め、原料を作るパルプ工場に出荷。
そして丸ごとカッターで粉々にしてチップにし、それを無薬品・非加熱でパルプに加工。
そのパルプを古紙と混ぜて漉くことで再生紙が完成します。

人にも環境にも嬉しい無農薬パルプ加工

従来の方法で紙を作るには、洗浄や漂白などのために薬品を使い、高圧熱をかける必要がありました。今回、ローランズが採用したのは水の循環を利用する『無薬品パルプ加工』。
廃液や熱エネルギー確保による環境負荷が少なく、廃液処理にかかるコストも抑えられるサステナブルな製法です。

お花の再生紙を使った商品

お花のスケッチブック

お花の再生紙を、気軽に手に取って頂けるスケッチブック。
お子さんへのプレゼントや家族のコミュニケーションにお役立てください。

お花の再生紙

茎の繊維質が見え隠れし、少しクリーム色の優しい風合いの再生紙です。
A4サイズ2枚の「お花の再生紙」で、1本分の花が再資源化されます。

ジャイアントフラワー

一度は役目を終えたお花を再生紙として蘇らせ、さらにその紙を使用して大きなお花に仕上げました。手作業で作られており、生花とは一味違う美しさを長くお楽しみ頂けます。

ロスフラワーを使ったドライフラワーとは?

どういう花がドライフラワーになるの?

傷や売れ残り等で人の手に渡ることが叶わなかった切り花や、結婚式やイベントで使われた生花をお預かりしてドライフラワー加工しています。
花を通じた日々の小さな取り組みが、人の意識を変える一歩になると私たちは信じています。

ロスフラワーをアップサイクル

イベントや結婚式の装花・装飾を納品していく中で分かったことは、イベント時間のたった数時間で捨てられてしまう花が存在するということ。
そんな儚い花の命を再びドライフラワー加工により蘇らせ、より長く楽しめるようアップサイクルします。

一つ一つ手作り

原宿の店舗では、切り花や装花としての役目を終えた花が天井に装飾されています。
一つ一つ手作業でまとめられた花々は、ドライフラワーとして新たな活躍の場を得ていくのです。

ロスフラワーを利用したドライフラワー商品

ドライフラワーアレンジ

店内でフローリストがアレンジした花束です。お家の壁に飾るのはもちろん、プレゼントやノベルティにもおすすめです。

ドライフラワー花束

気軽に楽しめるドライフラワー花束は、日々の彩りに。おしゃれな一輪挿しに映えるので、お家のインテリアにいかがでしょうか。

ドライリース

ロスになるカーテン生地をリボンに利用した、美しいリースです。寂しくなりがちな白い壁に飾れば、お家がパッと華やかになります。